第10回研究推進体勉強会が開催されました

第10回研究推進体勉強会を2024年12月10日(金)に開催しました。
(※山口大学理学部 第2回理学部講演会を兼ねる)

 今回の研究推進体勉強会も前回同様、オンサイト(対面)とオンラインによるハイブリッド勉強会として実施しました。
 以下の内容を話題提供頂きました。

勉強会話題:「物質と場の相互作用が織りなす機能性」
講師:田代啓悟 先生(静岡大学 工学部・助教)

※概要は コチラ

勉強会内容は「場と機能」でした。
 70名を超える参加者が本講演を聴講しました。(オンサイト:69名、オンライン6名【九州(福岡)・中国(山口)・関西(兵庫)・関東(千葉)・東北(青森)】様々な分野からの学生・研究者・技術者の参加がありました。
 田代先生の講演では、「物質間に働く『相互作用』って何?」「その原動力はどこから来るの?」「どうやって頭の中でイメージすればいい?」といった、分かりやすい切り口で解説していただきました。その後、さまざまな“場”での分子集合体に関する最新の研究成果を、ユーモアを交えながらご紹介いただき、参加者はその内容にぐっと引き込まれました。
講演後は、学部生たちからたくさんの質問が寄せられるなど、大変好評でした。終了時間を過ぎても田代先生の周りには学生たちが集まり、活発な議論が最後の最後まで続いていました。


 特に印象的だったのは、参加学生からの「なぜ化学に興味を持ったのか」というシンプルな質問に対する田代先生のご回答でした。「もともと私は料理人を志しており、大学ではなく専門学校への進学を考えていました。しかし、周囲の説得もあって本学(山口大学)に入学しました。大学で化学を学ぶうちに、すべての料理が化学現象として説明できることに気付き、それ以来、化学に夢中になりました。その情熱は今も変わりません」というエピソードを語られる際の田代先生の目の輝きが、非常に印象的でした。



2025年01月06日