第11回研究推進体勉強会が開催されました
第11回研究推進体勉強会を2025年1月24日(金)に開催しました。
(※山口大学理学部 第5回理学部講演会、ならびに日本分析化学会中国四国支部・山口地区講演会を兼ねるを兼ねる)
今回の研究推進体勉強会も前回同様、オンサイト(対面)とオンラインによるハイブリッド勉強会として実施しました。
以下の内容を話題提供頂きました。
勉強会話題:「連続生産プロセスのための小型リアクター内流動解析」
講師:藤岡沙都子 先生(慶應義塾大学 理工学部・准教授)
※概要は コチラ
勉強会内容は「流れの計測と機能予測」でした。
研究推進体勉強会としては、初めて化学工学分野の講師を招いた話題提供となりました。
60名を超える参加者が本講演を聴講しました。(オンサイト:53名、オンライン13名【九州(福岡)・中国(山口)・関西(京都)・関東(東京・千葉・茨城)・東北(青森)】様々な分野からの学生・研究者・技術者の参加がありました。
藤岡先生の講演では、化学工学分野における「泡・液滴を利用したものづくり」について、これまでの研究の一例を明快に解説していただきました。特に、「スラグ流(管内を互いに溶け合わない液体と気体、あるいは油と水が交互に並んで流れる状態)を利用した化学反応・分離(抽出)解析」や、「機械学習を用いたスラグ流の流動状態予測と、粒子画像流速測定法による可視化」に関する最新の研究成果をご紹介いただきました。
講演後は、学部生から多くの質問が寄せられ、大変盛況となりました。
白熱したディスカッションが進む中で、同じ水と油を介した化学現象であっても、化学(理学系)と化学工学では着目するポイントやサイズ・スケール感が異なることを実感し、まさに異分野交流の醍醐味を味わう貴重な機会となりました。

