山口大学先端計測技術研究会の概要
山口大学には、光・電子・磁気機能材料の開発をはじめ、新しい計測・分析技術の創出につながる研究で世界をリードする研究者が多数集結しています。
先端計測技術の発展には、高性能な分析装置だけでなく、その性能を飛躍的に向上させる新しい機能材料の存在が不可欠です。山口大学は、機能材料の開発から計測手法・分析機器への応用までを一貫して推進できる国内でも特色ある研究環境を有しています。
こうした強みを活かし、2015年に山口大学研究推進体「先端的計測・分析基盤技術の創出」を発足しました。
第1期(2015~2020年度)では、次世代の計測・分析技術の創出を目指した学際的研究を推進し、第2期(2020~2025年度)では、蓄積された膨大な計測データとデータサイエンスを融合させ、物質機能予測を可能とする新たな研究基盤の構築に取り組みました。
そして2026年4月、これまで10年間にわたり培われた研究成果と理念を継承・発展させる形で「山口大学先端計測技術研究会」を設立しました。
本研究会は、独創的な機能材料、先進計測技術、データ科学を融合し、新たな分析手法・分析機器の創出と社会実装を目指します。山口大学発の技術を世界標準へと発展させるべく、産学官の垣根を越えた連携を推進してまいります。

山口大学先端計測技術研究会の活動方針
全く新しい発想に基づく新規機能材料開発、新原理の探索を通した新たな計測手法の開発等、多方面の先端科学技術分野における創造的な研究活動を支える新たな計測手法・分析機器の実現に向けた基盤技術の確立を目指す。また、その研究活動で得られた大量の測定データ(ビックデータ)とAIを用いた深層学習を組み合わせることで材料物性・機能を予測する技術へと発展させる。
新しい測定手法・分析機器の出現、ビックデータを基に材料物性・機能を予測するAI分析技術は、細分化・多様化が進む先端科学分野の研究開発において、画期的な進展、あるいは全く新しい研究領域を切り拓く可能性を秘めている。
従来分析技術・機器では解析不可能であった化学現象や事象について、新たな方法論の開拓と多分野の技術の融合等を併行して進める。具体的には、例えば、以下のような領域について、先端計測分析機器の開発・AIを用いた材料開発につながる基盤技術を確立する。
- 無機材料や有機材料、生体・環境試料中に含まれる極微量物質の化学形態を計測・分析する基盤技術の確立
- 無機材料や有機材料、生体・環境試料の固体/固体界面、固体/液体界面の状態を計測・分析する基盤技術の確立
- 計測・分析の速度、感度、精度を飛躍的に向上させる技術、あるいはその限界に挑む技術へ挑戦する技術
- 多数の計測・測定データ(特に画像データ)を統合・集計・分析し、物質の未知なる物性・機能を予測する技術
このような技術の開発は、ライフサイエンス分野における分子認識に基づく生命現象の解明、ナノテクノロジー・材料分野における物質間の相互作用の解明、環境分野における生体影響の解明等の他様々な分野において鍵となるものである。
山口大学先端計測技術研究会
当研究会は、以下の場所に本部を設置しております。
所在地:〒753-8512 山口県山口市吉田1677-1 山口大学 理学部内