第23回中国四国支部分析化学若手セミナーが開催されました


第23回中国四国支部分析化学若手セミナー(日本分析化学会中国四国支部主催/研究推進体後援)が2017年7月1日(土)-2日(日)に秋吉台国際芸術村(山口県美祢市)にて開催されました。
梅雨シーズンの真ん中で心配された天気でしたが、当日は嘘のような晴天になりました。
【参加者全体写真】: 写真クリックで拡大できます


当日の詳しいご案内は コチラ


特別講演2件【田之上健一郎先生(山口大学)・飯國良規先生(名古屋工業大学)】と一般若手ポスター発表が行われました。

田之上先生には、木質バイオマスの熱分解中における熱伝導およびガス生成に関して数理モデルに照らし合わせたデータ解析など、最新の研究成果について判り易くお話し頂きました。

飯國先生には、電場と磁場を用いた新しい微粒子分析法の紹介(電磁泳動)と、その技術を応用したマイクロチップ電磁泳動による微粒子の連続分離について判り易く解説して頂きました。

58名の参加者(中国四国地域大学の教員・学生、近隣企業技術者)が本特別講演を聴講しました。講演終了後も活発な質疑応答が行われ、好評のうちに終了致しました。

場所を移した野外アクティビティーでは、参加者全員で秋芳洞に入洞し、梅雨の中休みの猛暑を逃れつつ、数十万年の時を経て創り上げられた自然の造形美を堪能しました。

一般若手ポスター発表では、中国四国地域大学学生の発表の他、産業界(山口県環境保健センター)からの発表もあったことで、若手研究者の産学異分野間の交流を深める良い機会にもなりました。

以下8件の発表が若手ポスター賞を受賞しました。
おめでとうございます。

● ナノファイバーフィルターを用いる微量元素の迅速な濃縮法(徳島大学)石田亮太
● 高濃度試料の分析を目的とした振幅変調フロー分析法の研究(徳島大学)和田莉緖菜
● 重心補正を行う蛍光X線CT法による毛髪内部の元素分布評価(広島大学)近藤涼介
● 通常X線源を用いた分散型XAFS測定装置の開発と価数の動的追跡(広島大学)大村健人
● 酸化タングステン/シルクたんぱく質複合ナノファイバーのフォトクロミズム(山口大学)山内美幸
● 外場により不斉構造を誘起された棒状ミセルを鋳型とする螺旋状シリカゲルのピッチ制御(山口大学)植岡藍梨
● 層間にコバルトイオンをインターカレートしたマンガン酸化物電極の水酸化触媒活性(山口大学)藤本航太朗
● グラフェン/マンガン酸化物積層薄膜電極による高効率酸素発生反応(山口大学)小早川民江

2017年07月01日