第4回研究推進体セミナーが開催されました

研究推進体主催のセミナー()が『隠れた物性情報を炙り出す最先端技術』と銘打って2019年9月5日(木)山口大学理学部・14番講義室にて開催されました。今年度は、山口大学理学部の物質構造解析研究会と総合科学実験センター年次セミナーを兼ねており、4回目のジョイントセミナーとなりました。

 80名を超える参加者(本学理学部、工学部の教職員、大学院生、学部生・企業若手技術者【本学卒業生を含む・今回は県外企業からの参加が多く見られました】)が本講演を聴講しました。講演終了後も活発な質疑応答が行われ、今回も好評のうちに終了致しました。


 特別講演2件【青柳岳司先生(産業技術総合研究所)・佐々木秀幸先生(東芝ナノアナリシス株式会社)】と一般公演ポスター19件【近隣企業の発表含む】が行われました。

 青柳先生には、最先端のコンピューターシュミレーションとマテリアルズ・インフォマティクスの融合による新しい高分子材料物性予測技術について、最新のデータを踏まえ判り易くお話し頂きました。




 佐々木先生には、原子単位の空間分解能を有する3次元アトムプローブを用いた種々機能性材料の評価・3次元イメージング技術の具体的な事例についてご説明頂きました。「科学技術の発展は計測技術に支えられ、計測技術の進歩は新たな科学的発見の基盤となっている」と熱くお話し頂きました。


 場所を移した第一学生食堂ボーノでの一般公演ポスター発表では、分析化学・有機化学・錯体化学・溶液化学・高分子化学・クラスター化学・構造有機化学・ソフトマター物理学などといった幅広い分野からの報告がありました。全ての発表において活発な質疑応答がなされており、和やかな雰囲気のなかで参加者同士の交流を深める良い機会になりました。

 以下の2件の発表が優秀ポスター賞を受賞しました。おめでとうございます。今後、益々の研究の発展を期待しております。

P07 石川明日美さん(山口大院創成科学(工))
「優れた延伸性を有する均一網目ゲル電解質の架橋反応メカニズムと材料特性」
P19 森田萩乃さん(山口大院創成科学(理))
「プロトン化されたヘキサメチレンテトラミンからなるペロブスカイト型化合物の強誘電特性」


山口大学研究推進体「先端的計測・分析基盤技術の創出」× 物質構造解析研究会・第4回ジョイントセミナー
  当日のプログラム等、詳しいご案内は コチラ


2019年09月05日